はてなブックマーク2013年 第1位になりました
2014年 7月 10日
おれはダメだ、というハナシをする。
概要
- 仕事で書いた記事が、はてなブックマークで2013年 1位になりました
- それからたぶん個人獲得はてブ数も総合1位でした
というハナシを2014年が半分以上過ぎ去ったイマ、書いているのだ。笑うしかない。
2013年はてブ1位になった経緯
2013年末、1通のFacebookメッセージが来た。
こういうメッセージはよく来る。ちゃんと電話番号を書いているあたり、よく出来たSPAMだなと思ったが、冬コミの準備で忙しかったので放置していた。
数分後、電話が鳴りだした。知らない番号だった。
年末の人恋しさもありぼくは電話を取ってみた
よくわかんない電話が来て困惑している
— ルーシュ (@ruushu) December 27, 2013
元はてな社員を名乗る長山という男性から着信があり、「2013年、ルーシュさんの書いたエントリが一番はてなブックマークを獲得しました。今のお気持ちはいかがですか?」みたいなことを聞かれたけどよくわからんかった。
— ルーシュ (@ruushu) December 27, 2013
「どのようにしてこのテーマを思いついたのですか?」「2014年はどんな記事を書きたいですか?」という質問が矢継ぎ早に飛んできて、はぁ、はぁ、そうですか、はぁ、ええと、それは、みたいなイブカシさを抱えたままぼくは電話に答えていた。
どこかでUstやってたのかな?
— ルーシュ (@ruushu) December 27, 2013
なんか後ろがガヤガヤうるさかったからはてな社の飲み会で槍玉に挙がったのかな??
— ルーシュ (@ruushu) December 27, 2013
シャープなんとか(おそらくハッシュタグ)で配信?をやってますのでとか言ってたけど電波状態が悪くて聞き取れなかった。
— ルーシュ (@ruushu) December 27, 2013
はてな意味不明
— ルーシュ (@ruushu) December 27, 2013
困惑していたところhmskさんに教えてもらい事の重大さがわかってきた。どうやらUstreamではてな社忘年会配信(現在は削除されており見ることができない)をやっていて、ぼくが2013年に書いたエントリが話題になってるらしかった。なるほど、そういうことか。
あっnmyさんだ、とか思って見てたら30秒くらいで #bnenkai 終了してた。
— ルーシュ (@ruushu) December 27, 2013
#bmenkai @ruushu 一位おめでとうございます!来年もがんばってください!
— nagayama (@nagayama) December 27, 2013
はてなブックマークニュースを見てようやく真相判明
調べてみるとこういうはてブニュースが上がっていた。
根強い「まとめ」人気 2013年の「年間ブックマーク数ランキング」
2013年の1位に輝いたのは、「Find Job ! Startup」のAPIをまとめたエントリーでした。SNSやショッピング、行政など、公開されているさまざまなAPIがジャンル別にまとめられています。
via. はてなニュース
ランキングを見てたまげた。
kensuuさん押さえて1位になってるぞ。
こうして2013年、仕事で書いた記事がはてブ数1位となってしまったのである。どうしよう。
2013年獲得ホッテントリまとめ
ぼくは、何かで1位を取った経験などマッタクと言っていいほどない。
中学剣道の大会は市で3位だった。高校3年間費やした登山部は、インターハイで10位とかいう微妙な結果で終わった。運動は全体的に苦手で徒競走はいつもビリだった記憶しかない。人の何倍も時間かけて描いた風景画は、スイショウとかいうよく分からない賞しか受賞したことがなかった。
優勝——1位になった経験など今までの人生で1度もないのだ。
はてなブックマークニュースを見ながら、そんなことをぼんやりと考えていた。
「かなりたくさんはてブ取りましたよねえ、集計してないけれど多分個人総数も1位じゃないかな」
電話口のnagayamaさんだったか、Ustreamのonishiさんだったかnmyさんだったか忘れたけれどもそんなことを言われた。個人総数も1位なのではとか言われるとさすがに恐縮してしまう。せっかくなので2013年のホッテントリを集計してみたい。
プライベートのホッテントリ
プライベートでホッテントリになったのはこの2つ。そもそも1年間で7エントリしか書いてない。
このあたりがクソだというハナシをこの後する。
仕事のホッテントリ
長すぎるので文字を小さくして読み飛ばしてしまう。
長かった……。2013年5月に技術評論社からmixiに転職して、7ヶ月で50エントリくらい書いた。Webメディアの立ち上げ・運営などはじめての経験で、紙媒体の編集しかしたことがなかったぼくは目を白黒させながら記事を書いていた。けっこう働いた気がする(といっても多い時で360時間/月くらい)。
紙とWeb、両方編集できるハイブリッドな編集者として、通過点ではあるが一里塚となったのでは、と思う。
2013年獲得はてブ総数
集計してみたところ、2013年獲得はてブ総数は35,629個だった(ただし集計は2014年7月9日時点なので2013年時点だと5000くらいは下回るかもしれない)。自慢になってしまうが、これはもうはてブ獲得総数でも1位ということでいいのではないか。
もうこれ以上取れる気がしない。
はてブ1位になって何が変わったか
何も変わっていない。
おどろくほど何も変わっていない。
というかはてブ1位になったくらいじゃ人生何も変わらない。と思う。
アウトプットしない者は存在してないのと一緒
期待してソンした。
トロフィーが貰えたり表彰されたり、そういったチヤホヤを期待していたわけではないが、やはり自分からアウトプット(自慢したり宣伝したり)しないとダメだと思った。
それどころか、2014年に入ってから文章を書かなくなったことのダメさをとみに感じる。
本当に文章を書いていない。2013年、立ち上げを担当したブログメディア「Find-job!Startup」は内部の事情により休刊状態となってしまった。昨年度は先に触れたように7エントリーしかプライベートなブログを書いていない。さらにひとりぼっちのためのミニコミ誌『ボッチライフ』誌は『嵯峨崎地域新聞ガイドブック』編集とか忙しいとか色々あって2年間も新刊を出していない。
「色々あって出せなかった」というのがミソなのだが、色々あるうちにおじいさんになってきっと死んでしまうだろう。
最近アットーテキに、自分名義で出したものの数が少ないのである。
アウトプットが少ないといつしか人から忘れられ、Web上から消えてしまう。Web上から消えることは書類上から抹消されることと同義だ。最初から存在していなかったことになってしまうのだ。
不完全なまま出すことの重要性
最初から存在していない、そんなのはいやだ。Twitterモテの元凶、刹那的バズりはもうこりごりだ。Twitter始めて7年経ちようやく目が覚めた。
ぼくはどうやら完璧主義的なところがあって、そのためにアウトプットのタイミングを逃す・遅れる、ということが多々あった。
しかし、おそらく不完全で良いのだ。80%くらいの完成度でアウトプット(出版、記事公開)したほうが良いのだ。のこり20%、ほとんど自己満足とも言えるような完成度を上げるためには、ゼンタイにかける労力の80%も要するという(いわゆるパレートの法則)。
だったら20%くらいの労力でポイポイものづくりしたほうがおもしろいし、人生が豊かになりそうではないか。
はてブ1位になり、何も変わらなかったことでようやく「自分からアウトプットせねば」という気持ちが生まれた。一番変わったことといえばそれくらいなのだが、ぼくとしては大きな前進である。
余談
アウトプットとTwitterの慣れ合い的バズりは、小野ほりでいさんのエントリに詳しい。
Twitterは”駄サイクル”を作るか? – トゥギャッチ
涙出るほどわかる。
これからのアウトプットまとめ
何も変わってない、と書いたが、バズるWebメディアを作り、はてブ1位になってから数件、メディア開設の相談があった。うれしい。こういう小さなヨロコビがちょこちょこあった。
ブログメディア開設のアドバイスとかできそう
「ブログメディアを開設したいんですが……」「オウンドメディアが……」「どうやったらバズるのか……」などなど。はてなブックマーク1位になってから、個人的な相談を頂くことが多かった。
今まで個人的にしか相談受けてませんでしたけども、たいていヒマなのでどしどし相談に乗りたいと思います。@ruushuかFacebookまでメッセージください。「え〜Facebookメッセージ送る服がない」という方はinfo⑨nitasaka.comまでメールください。服がなくても気軽に情報交換するつもりでメールください。ぼくは自分で着る服には無頓着なほうなので、打合せの時にどんな服を着て来ても気にしません。
夏コミはいろいろ本出したい
ボッチライフの他、嵯峨崎地域新聞のガイドブックvol.2やら何やらを作ってる。自分のサークルは夏コミには落ちてしまったけれども、いろんなところに委託させてもらえることになったのでがんばってアウトプットしたい。
出せなければおれはもっとダメになってしまう。
新しいWebメディア作ってる
こちらも早く発表したい。
水面下で20プロジェクトくらい動かしている
経験上、産声をあげないままのものも多いんだけどこういうのはどんどん抱えていったほうが良い。抱え落ちドンドコイ、だ。
はてブオフでも今回の件しゃべりたい
あとはてブオフでLT枠もらえたので気が向いたら何かしゃべろうと思います。これもアウトプットの一環です。
「はてなブックマークに1年間課金してわかったこと」という仮タイトルになってるけどこのエントリの内容も踏まえて話せたらと思う。
気が向いたら?
id:dora-kouのエントリ読んではてブオフ開催しないものとばかり思い込んでしまったので、別の予定を入れてしまっていた。ので気が向いたら……
気が向いたらというところがやはりダメだ。
もう半分も残ってない2014年ですが、ダメはダメなりに今年1年がんばろうと思います。
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