どうでもいい。Gunosyとかはてブとか

2013年 5月 06日

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日本人は本当によく文字を読む。世界一の識字率を誇る民族なので、これはもう宿命なのかもしれない。トイレの中でも読む。ごはん食べながら読む。通勤電車の中で読む。
SmartNewsInstapaperFeedlyKindle……。ちょっとした時間をつぶすのにもってこいなアプリは枚挙にいとまがないが、Gunosy(グノシー)も、そのひとつである。

そのグノシーが、どういうわけか最近、非難を浴びている。

「はてなブックマークの再編集サービス」に過ぎない。

http://goo.gl/vcSUU

Gunosyの価値は、元々、数多くあるはてなブックマークでの人気エントリを個人個人に適したフィルタリングをして、使いやすい形で提供したこと

http://qixil.jp/q/394

批判の主旨は、「アルゴリズムなど存在しない」「はてなブックマークのホッテントリなどを参考にニュース記事をピックアップしている」などだ。まとめると、昔からよくある「他人がラクに金儲けをするのはけしからん!」構造である。さらに、批判対象(ここではグノシー)が、高学歴とか美男美女、容姿の優れた異性を従えている、実家が金持ち、著名人にコネがある、資格を持っている、おじいちゃんが政治家、チンポが長い、などといった属性をひとつでも持ってさえいれば、攻撃対象としてはカンペキなのである。火花は火となり火は炎となり、延々と炎上し続けることだろう。

グノシーの中の人が気になったので調べてみた。

堀江さんにきて頂きました!

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Facebook

お……おう、おそらく堀江さんの後ろに並んでいる方々がグノシーを作っている人なのだろう。しかも東大院生らしい……。なるほど。チンポの長さはわかりません。

まあとにかく、批判に対しての、グノシー側の釈明はこうだ。

弊社のアルゴリズムは存在するということです.

(中略)

2013年度の未踏成果報告会にて報告させていただいており,弊社福島・吉田がスーパークリエータ認定をうけております.

http://gunosy.tumblr.com/post/49731783015/gunosy

なるほど、未踏の発表概要を読むとそれなりにすごいアルゴリズムが組まれていそうな雰囲気である。未踏の採択により、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)ともあろう組織から179万円分も評価されているわけだから、「はてブを集めて表示させています!」では済まされないはずだ。
それでも批判は尽きず、Naverまとめなどでは未だ新しい種火を探し歩いている印象がある。この応酬はしばらく続くだろう。

 

しかし、しかしなのである。
Gunosyのアルゴリズムが優れてるとか劣っているとか、そんなことはこの際どーでもいいのだ。

179万円も投じたプロジェクトが、ほぼ、はてブそのまんまっていう事態は異常ではないか……?ということなのだ。179万円以上かけて丹念にこしらえたアルゴリズムがはてブと一緒という事実には、Web2.0的な、集合知の偉大さを改めて思い知らされた。

「大金を投じて作られたサービスが既成品そっくりだ」との指摘を受け、グノシー側が怒る気持ちもわかる。それは理解できるのだが、せっかく作ったサービスがあまり新しい価値を提供できなかった(そういう印象をユーザに与えてしまった)ことの罪は大きい。
「179万円かけてスパイを雇って旦那の浮気を突き止めたけど、隣の奥さんは実は浮気の事実を知っていた。隣の奥さんに聞けばよかった!」「179万円かけてニュースのコンシェルジュやってくれるっつう執事を雇ってみたけれど、結局130円の朝刊と一緒だった。新聞とればよかった!」とか浮かばれないではないか。

だからこそはてなブックマーク、そしてインターネットが教えてくれることのすごさを感じずには居られないのだ。

 

一次ソースたりうるニュースサイトは、その性格上、情報に味付けをしてはいけないと思うことがある。ニュースは限りなく透明であるべきだと思う。ニュースアプリにも同じことが言える。
はてブもグノシーも、見ている層が重なればまったく同じにならなくてはいけないわけで、その意味では179万円かけてはてブがすごいという事実の証明ができてよかったのだと思う。
グノシーのアルゴリズムが一朝一夕で劇的に変化することはないし、誰もそれを期待していない。グノシーが「グノシーならでは」であるためには、はてブ民が絶滅して生態系が激変するか、はてブが死ぬしかない。
それでもニュースサイトの側面、一次ソースとしての意識をグノシーが持ち続ける限り、グノシーアルゴリズムの姿勢は大変ニュースサイト的であり、限りなく正しいのである。何よりも、はてなブックマークホッテントリと同じという事実がそれを証明してくれている。

ちなみにぼくははてブもグノシーも使っていますが、グノシーのほうが好きです(おすすめしてくれるエントリの本数が絶妙)。Twitterが書けることを140字に制限して跳ねたように、読めるものを25個に制限するというのは斬新だし、Facebook疲れ、Twitter疲れした世代にもっと刺さってもいいと思っている。

日本人は世界一「字を読める民族」であり、日常的に本やメディアに接する機会が多い。メディアは今後も多様性を続けていくが、今後の動きには特に注目したい。
ぼくはグノシーに179万円払ったわけでもなければ無料で使わせてもらっているわけである。グノシーは今後とも1メディアとしてとらえつつ、VIPでもNAVERでもないところから遠巻きに生暖かく、しずかな微笑をたたえながら見守っていきたいと思う。


2013年 5月 06日 by ニタサカアツシ
Categories: エッセイ

 

 

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