虎ノ門ヒルズの「前衛的すぎるオムライス」を食べてきた
2014年 7月 01日
今月オープンしたばかりの虎ノ門ヒルズに行ってきた。
前衛的なビルには前衛的なものがたくさん詰まっていたぞ。
虎ノ門ヒルズは遠かった
虎ノ門駅に到着。お昼時ということもあってまぶしい(人が)。虎ノ門には生涯年収が高そうな人しか歩いていないのである。すぐに帰りたくなった。
ああ……まぶしい……。
駅から5分ほど歩くと虎ノ門ヒルズが見えてきた。高層ビルが周りにない分、ひときわ高くそびえ立っている。
虎ノ門ヒルズには駅から8分ほどかかってようやく到着した。六本木ヒルズと同じく、駅から微妙に遠い。このあたりが森ビル的ビル建設のウマさなのかもしれない。
ところで虎ノ門ヒルズはこのような階層構造になっている。
- 1F〜4F レストラン、ショップ
- 4F〜5F 会議室
- 6F〜35F オフィス
- 37F〜46F 住居
- 47F〜52F ホテル
この構造を見てもらえればわかると思いますけれども、最下層のワレワレには最下層の1F〜4F以外まったく用事がない。さきほど見上げた虎ノ門ヒルズは、文字通り我々の手の届かないところにある。
帰りたい。
ワレワレの手に届く1F〜4Fを散策する
虎ノ門ヒルズはどうしようもなく庶民的でないことがわかった。せめてワレワレの手に届きそうな1Fから4Fを散策してみる。
虎ノ門ヒルズの1Fはゆるやかならせんを描いた吹き抜けの構造になっていて、いくつかの飲食店が並んでいる。
車いす用の昇降機に感心
1Fはゆるやかならせんを描いているものの階段がある。車いすの方でも通行に支障がないよう、小さな車いす用エレベーターが設けられていて驚いた。
エレベーター区画が吹き抜けで、しかも床材が一般フロアと同じところにこだわりを感じる。
屋外の芝生が気持ちいい
らせんを登って屋外に出ると、気持ちのいい芝生が広がっていた。しばらく寝転がってみる。
夕方になると日が陰り、ゴロゴロする人も増えていた。
いつまでもここに居たい。
ファミマがおしゃれ
ワレワレの意味があるフロアだけを回る今回の虎ノ門ヒルズ散策。屋内をウロウロしてみるとやはり卑屈な気持ちになってしまうのだった。
ファミマはこんなにオシャレ。帰りたい。
ファミマのくせにセレクトショップなみの品揃え。本のほかに旅行グッズや雑貨が並んでいる。
ファミマのほかにはオシャレなミスターミニッツ(靴の修理屋)が目に付いた。
ファミマやミスターミニッツのほか、並んでいるのは美容院、花屋、歯科など、どこにでもありそうな店舗ばかり。取り上げるような店舗がこれくらいしかないのだ。雑貨屋や見るべき場所にあふれているKITTE、表参道ヒルズなどの商業施設と比べ、ショップの貧弱さにかなしくなってきた。
ファミマや花屋は上級階に住むマンション住民のためのものだろう。根本的に生活のための場であって観光のための場ではないのだ。
帰りたい。
オムライスを注文したら前衛的だった件
帰る前にせっかくなので虎ノ門ヒルズでランチをとることにした。足を運んだのはグリーンラタン。アジア料理のお店らしい。表看板には「ランチ:オムライス」とある。フムフム。オムライス良いではないか。
ケンタッキーやピザ、おすし、ミスタードーナツ。これらは定期的に食べたくなるものの代表だ。ケンタッキーほどではないがオムライスも年に複数回食べたくなる。
オムライス(1,150円)を注文。飲み物のほか、サラダ、スープ、デザートが食べ放題といううれしい料金設定。本格的なアジアな味付けだった。トムヤムクンがサラダバーについてくるのもうれしい。
メインディッシュが到着した。こちらが今回のエントリタイトルにもなっている問題のオムライスである。
先週オープンした虎ノ門ヒルズが前衛的すぎる。オムライス失敗作じゃないのこれ pic.twitter.com/eUY9u63Yui
— ルーシュ (@ruushu) June 16, 2014
おむらいす……??
ぼくの食べたかったオムライスはこれじゃない……
ぼくの考えていたオムライスこんなの
Photo by Masahiro Makino
ぼくの食べたかったオムライスはこれじゃない
オムライスとは卵の膜でゴハンを包んだ料理である。卵の膜が破れてご飯が見えていてはプロ失格なんである。
ここで前衛的すぎるオムライスをもう一度見てみる。
まるで失敗したオムライスみたいにグズグズだ。
卵が上から乗せているだけだ。おそらくトロふわのまま食べてもらいたい、という意図だろうが、これではオムライスではなくスクランブルエッグである。
ぼくの食べたかったオムライスはこれじゃない……
オムライスはフツー、ツユだくじゃない
前衛的オムライスからは汁があふれている。ツユだくである。
オムライスにハッシュドビーフをかけた料理などはよく見かけるが、これはどうみても汁である。
しかもこれ和風なんである。和風のツユだくなんである。
ぼくの食べたかったオムライスはこれじゃない……
オムライスにフツー、椎茸入ってない
オムライスの中には椎茸が入っていた。別に椎茸が嫌いなわけじゃないし大分県民的には椎茸の消費量が増えるのは大変結構なことである。でも今じゃないでしょ。今食べなくていいでしょ。椎茸。
ぼくの食べたかったオムライスはこれじゃない……
まとめ
虎ノ門ヒルズは52Fまである割に、1F〜4Fまでしか基本的に入れないような感じだし、雑貨屋などないし、ファミマしかないし、オムライスはズブズブだしなかなか日本では味わえない前衛さを味わうことができた。みなさんもぜひ一度行ってみるべき。
オムライスはちゃんと全部たべました
和風だしズブズブのごはんを「うーむ」とうなりつつ全部食べた。
Twitterやってます
https://twitter.com/ruushu
@ruushuさんをフォロー