Pairsで結婚しました
2017年 4月 27日
既に報道されておりますとおり、私、仁田坂淳史はこのたび嶋津裕梨さんと結婚することを決めました。
今後とも変わらぬおつき合いのほど、よろしくお願いいたします。
【12日付MJから】相性までばっちり数字でわかる技術「LoveTech」。愛×テクノロジーで運命の出会いを助けるアプリが登場しました。結婚までつながるその実力度や悪質サービスとの見分けは。1面特集です。 pic.twitter.com/h0VZsc8Nko
— 日経MJ (@nikkeimj) 2017年4月11日
プレスリリース風の書き出しはここまでにして、少し長くなりますが、結婚の経緯などを書いてみたいと思います。
まさか30歳で結婚することになるとは
思わなかったんだよね。
ぼくは1986年、大分県日田市の生まれです。大分県というところはすごいところで、30歳にもなると小学校の同級生は、ほぼ全員結婚している。それどころか子供が3人いて既に離婚フェイズに進んだ人すらいます。東京の人には違和感ある時間軸かもしれないのだけど、ぼくが生まれ育った田舎はそういうところでした。娯楽がないクニではやることがないのだ。
東京に越してきたぼくはと言うと、人生の現場と距離を置き、しずかに傍観する日々でした。
女性の結婚は25歳がベスト?
ぼくがはじめて結婚を意識したのは25歳くらいのころ。
女友達が「女はクリスマスケーキ。女性の結婚は24歳がベストで、25歳になると女性の価値は半額になってしまう」と言っていたことに衝撃を受けた。女性の結婚対する年齢意識に衝撃を受けた。
クリスマスを過ぎた売れ残りのケーキとならないために、女性にとってのモテ=若さ、らしい。
では男性はいつ結婚すればいいのか。 当時から漠然と考えていたが、5年も経ってしまっていた。
35歳までに結婚しようと思っていた
それから編集者として働く業界が変わったり、渋谷にシェアハウス作ったりミニコミ誌作ったり会社作ったりしたけれど、遊んだり働いたりするのが忙しくて、結婚についてはあまり意識できていなかった。
なんとなく35歳くらいに結婚するのかなあ、と漠然と考えていた。
これも特に理由はなく、男性のモテの極大は35歳近傍にありそうな気がしていたから。モテの極大で結婚するのが最良の相手と結婚できるのではないか、みたいな童貞的楽観があった。
こういうイメージでした。
年収とルックス(老い)が35歳で拮抗し、モテるんじゃないか、だから35歳まで結婚は考えなくていいや!くらいに思っていた。
30歳で結婚するきっかけは「お酒を飲まなくても楽しかった」こと
後で触れますが、結婚のきっかけはなんとなくはじめたマッチングサービスPairs。結婚しようと思ってはじめたわけではなかったのだけど、妻(妻、と改めてブログで呼ぶのもこっぱずかしい感じがする)とは馬が合い、あれよあれよという間に結婚という感じになりました。
この人となら結婚できそうだなあ、と思った最初のきっかけはお酒を飲まなくても楽しかったこと。
編集者は酒を飲むのが仕事
編集者はお酒を飲むのが仕事というようなところがある。しかも誘われたら断らない性格もあり、飲む頻度と酒量は年々増していました。妻とはじめて会ったのも忘年会で毎日酒を飲んでいた頃。2015年は起業してすぐということもあり、12月はたった2日の休肝日を除き、29日間、酒を飲んでいた。
2回目のデートが酒なしだった
2回目のデートは映画。2人ともゴールドジムに通っていた関係で、クリードというロッキーシリーズの映画を観たのだけれども、映画の後にごはんを食べに行こうという流れになった。
なんでもない小料理屋に入ったところ、ぼくの体を気遣ってくれて「お酒のまないようにしよう」と言ってくれた。これが転機だった。
ぼくはコミュ障なので基本的にお酒を飲まないと女性と話せないんですけれども、この女性とはお酒を飲まなくても楽しい。青天の霹靂だった。2回目のデートでお酒を飲まずに本音で喋れることが自分でも驚いたし意外だった。
これが結婚を思い立ったいちばんはじめの理由でした。
ほかにも色々あるけれどそれは結婚式などで触れたいと思います。
Pairsで結婚しました
ということで、ぼくはPairsがきっかけで結婚しました。
最初に「いいね!」をくれたのは妻のほうから。
そこから3回デートしてぼくから告白。それから5ヶ月。NY帰りの成田空港でプロポーズしました。
助産師の方と結婚するとは思っていなかった
ぼくが歩んできたのは、出版社→Web→メディアの会社を起業、という編集一筋のキャリアです。Pairsがなければ同業者(メディア系とかWeb系、ベンチャー界隈)と結婚するもんだと思っていた。
人生、何があるか分からんもんである。
妻は都内の大学病院で助産師として働いています。Pairsがなければまさか助産師の方と結婚するとは思っていませんでした。医療業界に知り合いもほとんどおらず、助産師と看護師の違いもわかってなかったんだよね。
医療業界で働く女性と言えば、新宿ゴールデン街で酔いつぶれてるくらいのイメージしかなかった(実際にゴールデン街を歩いていると看護師の方はストレスからか、すごい飲み方をしているのをよく見かける。日頃鬱憤が溜まっているのだなあと思っていた)。
妻と結婚してそういう人ばかりでもないのだとイメージを改めた。世の中は知らないことだらけだ。
空き時間で結婚相手を見つけるのがPairs
Pairsはデーティングアプリに分類されます。アメリカ国内では3人に1人がオンラインデーティングサービス、いわゆる出会い系サービスを通して知り合ったことをきっかけに結婚するほど一般的なものらしい。
妻もぼくも仕事をバリバリとやっているため、基本的には出会いに割く時間がない。アプリを使うことで忙しい女性でも空き時間でマッチングできる時代になったのは、すばらしいことだと思う。
ぼくは仕事をバリバリと進める女性に惹かれます。妻は助産師として自分の仕事にプライドを持ち働いているのだけれど、そういうところを尊敬しています。この点で惹かれたのだと思う。
どうやってマッチングしたか
Pairsにはコミュニティという機能がある。往年のmixiを彷彿とさせる機能だ。ぼくは「渋谷区在住」「ゴールドジム」「EDM」というようなコミュニティに入っていた。
妻は「同じ渋谷区に住んでいて趣味が合う人」のような条件で探していたようだ。そこにPairsの人工知能が手助けをしてくれたようで、相性92%と出ていたらしい
最初は何度もスルーしていたが「相性92%」のきっかけが押したいいね。妻からいいねを押したのはたった3人で、たまたまぼくがヒットしたらしい。Pairsの方によると、90%超えは30数組に1組というレアな組み合わせらしい。なんだその確率。
趣味が合うのは本当によかった
職業も勤務形態も違うけれど、趣味や価値観が合うことの大切さを痛感しました。
ウルトラジャパン(EDMのフェス)行ったり、
石垣島いったり、
ハワイいったり、
香港のEDMフェスにいったりした(妻の妹も一緒に)。旅とか生活とか過ごし方のスタイルとか、心地よいと思う空間が似ているのは良い。
彼女と知り合って1年半。人生がたのしい。
こんな僕でも結婚できた
振り返っていてリア充か! と思ったんですが、それもこれも、このエントリを読んでいるみなさんに結婚してほしいからなんですね。
漠然と35歳になったらモテの極大が来るんじゃないか、とかぼくも思っていたんですが、まずはPairsでもなんでもいいから登録しないことには始まらない。
先週末、こういうエントリがバズっていた。
25歳男 180㌢ 大卒理系 不細工 正社員
生まれてこの方全く女性と接点がないし、そろそろの年齢なのでやった、という記録
使ったのはmatchタップルpairs
期間は1年(2016.4~2017.3)
誰とも会えずvia. 婚活サイトでそこそこ婚活した結果
まずは行動した点で増田はすごいと思う。
結婚したら人生変わった感じがすごい
大学生の頃、ぼくはコミケによくいる(サークル参加する)ようなオタクだったんです。最初は東方Projectの二胡アレンジCDというのを作っていて、途中からミニコミ誌づくりが面白くなり、本ばかり作るようになった。
いまでこそ分散型SNSのMastodonが人気だけど、ニコ生もUstreamもない10年前、PeercastでCDや本の入稿作業の様子を配信したりしていました。最大で80〜100人くらい見てくださる方がいたのだけど、PC画面を映しながら、入稿5時間前のヤバい様子などを配信していました。
当時20歳。大学生だったんだけど、体重が91kgありました。やばい。見た目の極大とか言ってすみませんでした。
入稿前の頭がフットーしそうなタイミングで、視聴者の方から反応をもらったりアドバイスもらったりして本づくりするのは楽しく、それが今の仕事にも繋がっているなあ、という感覚はあります。でもこの頃のぼくは、結婚とは無縁だったよなあと思う。
そりゃそうだよね。何も行動してなかったからね。お手上げである。
それから10年後、こんなぼくでも結婚できたんだから人生なんとでもなると思う。
人生変わりすぎ。
日経MJに取り上げられました
冒頭にも触れたけれど、業界も付き合う人の種類も、学生時代の過ごし方すらまっっったく違ったぼくたちがPairsの人工知能で偶然知り合い、結婚するまでの話が日経MJ4/12(水)の一面に取材していただけました。
日経ID(無料)持っていれば誰でも見れるそうです。
菜々緒みたいな人がタイプだったんですけどね、となかなか痛々しいことをしゃべっている点が見所です。
結婚式をやります
結婚式をやらない人たちが増えているらしい。せっかくだしぼくたちは結婚式をやろうと思っています。
ちょうど1ヶ月後の2017/5/27(土)にやります。
招待状に力を入れて作ったりしている。
ハードルを自分たちでがんがん上げているきらいがありますが、当日お越しくださる皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
二次会もやります
5/27(土)の18時から、六本木で二次会をやります。
ぼくか妻のどちらかに面識がある方はカモンジョイナスだよ。
堅苦しい感じではなく、カジュアルに楽しめる場にしたいなあと思っています。ご家族や愛する方など、ご一緒に楽しみたい方いらっしゃいましたら、ご自由にお誘い合わせください(メッセージにその旨お書きください)
というか結婚式・二次会の招待とか完全にサボっていたのでこれからみなさまにお声がけさせていただこうと思っていますが、来てくださる方いるのか心配になってきた。
お決まりの
ということで最後になりましたが、
「Amazonほしいものリスト」
は、貼りません。
Amazonで買えるモノやお金よりも今は、お世話になった・これからお世話になる皆様からの信頼がほしいなあ。そんなことを常々考えています。
結婚を決めてから、いろいろなことを考えました。妻の助産師としての働きぶりやコミュニケーション方法など、いろいろなことを学ばせてもらいました。
結婚を機会に、ぼくたち、株式会社ZINEとしての経済活動を止めてでも、できることは何なのか、すべきことは何か、やりたいことは何なのか。考えぬきました。その結果、ぼく自身のビジョンや会社のビジョンがクリアになりました。
幸い、夫婦ともに働いていますし、なんとかやっていけています。子供を授かったらそうも言ってられないと思うのですが、結婚のお祝いはお気持ちだけで結構です。Amazonリストよりもお気持ちのほうがうれしいです。
いままでぼくに関わってくださったすべてのみなさん、いろいろと至らないところがあったと思います。結婚式を前に謝っておきたいと思います。すみませんでした。今後は心を入れ替えてバリバリがんばっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
2017年4月大安吉日 仁田坂淳史
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